JLPGAのリランキングとは？2025年試合出場優先順位と併せて解説

日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）のリランキングは、一年間のシード権を持たない選手を対象に成績順に並び替え、ツアーの活性化を図るとともに、ランキング下位だった選手にもチャンスを与えるように考案されたシステムです。

これによりQTランキング下位からでもリランキングまでの成績次第でレギュラーツアーでの活躍、シード権獲得の道が開けてきました。JLPGAのリランキングを解説します。

JLPGAのリランキングとは
1. JLPGAの出場有資格者リスト
  1. シード選手
  2. リランキング対象者＝第1回リランキングまでの出場資格
2. 1回目リランキング実施
  1. 出場可能順位は
  2. 2回目リランキング

JLPGAのリランキングとは

JLPGAのリランキングは、当該年度シード選手と優勝者以外のトーナメント部門に登録している選手全員が対象の制度です。リランキングは年2回行われ、基準競技終了後のメルセデスランキングの順に、対象選手に優先順位が割り当てられます。

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JLPGAの出場有資格者リスト

2025年シーズンJLPGAの出場有資格者リストは次のとおりです。

シード選手

2024年度最終戦前及び最終戦後のメルセデスランキング50位までの者51名。

2024年メルセデスランキングの最終戦前「大王製紙エリエールレディス」終了時点で50位は内田ことこでしたが、最終戦「ツアーチャンピオンシップリコーカップ」で新垣比菜と山内日菜子が48位、49位に入ったため52名がシード権を獲得。そこから原英莉花(24位)が辞退をして51名になりました。

さらにこの51名からアメリカツアーを主戦場にする、竹田麗央（1位）、山下美夢有（2位）、岩井明愛（3位）、岩井千怜（5位）、古江彩佳（10位）、西郷真央（36位）と、引退を表明した上田桃子（50位）が抜けて、実質44名になります。

2024年最終メルセデスランキング
1	竹田麗央	27	堀琴音
2	山下美夢有	28	櫻井心那
3	岩井明愛	29	金澤志奈
4	小祝さくら	30	脇元華
5	岩井千怜	31	鶴岡果恋
6	桑木志帆	32	ウーチャイェン
7	河本結	33	阿部未悠
8	佐久間朱莉	34	小林光希
9	川﨑春花	35	小林夢果
10	古江彩佳	36	西郷真央
11	鈴木愛	37	木村彩子
12	高橋彩華	38	ささきしょうこ
13	藤田さいき	39	川岸史果
14	天本ハルカ	40	臼井麗香
15	安田祐香	41	リハナ
16	尾関彩美悠	42	野澤真央
17	申ジエ	43	神谷そら
18	森田遥	44	柏原明日架
19	吉本ひかる	45	菊地絵理香
20	イミニョン	46	全美貞
21	青木瀬令奈	47	渡邉彩香
22	大里桃子	48	新垣比菜
23	ペソンウ	49	山内日菜子
24	原英莉花	50	上田桃子
25	穴井詩	51	岡山絵里
26	蛭田みな美	52	内田ことこ

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2024年優勝者の佐藤心結とイヒョソン。

佐藤心結は2024年「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」で優勝するも、メルセデスランキングは53位。
イヒョソンは「ワールドレディスチャンピオンシップ」に優勝するも当時はJLPGAツアーの競技登録者でなかったためポイントは与えられませんでした。最終メルセデスランキングは125位でした。

産休制度適用者　テレサ・ルー、福田真未。

産休期間は出産日から36か月間認められています。したがって復帰時期は未定。

永久シード選手（JLPGAツアー30勝以上）

樋口久子大迫たつ子涂阿玉岡本綾子森口祐子不動裕理の6名。
不動裕理が出場権行使の可能性あり。

複数年シード行使者　永峰咲希

2020年日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯の優勝で3年シードを獲得。2023年より権利を行使で2025年まで適用されます。2024年シーズンはメルセデスランキング69位でした。

2020東京オリンピック銀メダリスト　稲見萌寧

2024年はアメリカツアーに専念。2025年シーズンのシード権がないため権利を行使しました。2025～2029年までの5年間です。

リランキング対象者＝第1回リランキングまでの出場資格

2024年度最終戦前メルセデスランキング51位～55位

山内日菜子、新垣比菜、木戸愛、仁井優花、笠りつ子

山内日菜子と新垣比菜はシード権確保のため実質3名

2024年ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位まで

権藤可恋木下彩

QTランキングリスト上位者

2025年度QTランキング1位は永井花奈、2位は森井あやめ、3位は篠崎愛でした。ここまでで、メルセデスランキングによるシード選手が実質44名、昨年優勝者2名、複数年シード行使者が2名、前半戦出場権獲得者5名として、QTランキング1位の実質優先順位は54位となります。

そこにアメリカツアー参戦者のスポット参戦や、直近の試合の3位タイまで参戦などで優先順位は動きますが、協会選考数90名の試合で35位前後が出場の目安です。

2025年QTランキングトップ50
1	永井花奈	26	香妻琴乃
2	森井あやめ	27	工藤優海
3	篠崎愛	28	横峯さくら
4	サイペイイン	29	葭葉ルミ
5	小滝水音	30	仲村果乃
6	永田加奈恵	31	沖せいら
7	吉田優利	32	後藤未有
8	吉本ここね	33	泉田琴菜
9	政田夢乃	34	藤田かれん
10	髙久みなみ	35	奥山友梨
11	辻梨恵	36	吉田鈴
12	岸部桃子	37	荒木優奈
13	大出瑞月	38	石川明日香
14	徳永歩	39	濱田茉優
15	安田彩乃	40	山路晶
16	ｾｷﾕｳﾃｨﾝ	41	篠原まりあ
17	下川めぐみ	42	手束雅
18	入谷響	43	池ヶ谷瑠菜
19	山城奈々	44	種子田香夏
20	菅楓華	45	上野菜々子
21	永嶋花音	46	林菜乃子
22	小野祐夢	47	稲垣那奈子
23	髙野愛姫	48	吉澤柚月
24	三ヶ島かな	49	金田久美子
25	清本美波	50	奥山純菜

1回目リランキング実施

2025年1回目のリランキングが実施されました。6月26日開幕の「アース・モンダミンカップ」より反映されます。
今季はここまでにリランキング対象者から優勝者が5名も出て実質シード入りをしています。

QTランク　　今季リランキング対象からの優勝者
51	工藤遥加	アクサレディス
102	菅沼菜々	パナソニックオープンレディース
47	稲垣那奈子	リゾートトラストレディス
23	髙野愛姫	ヨネックスレディス
18	入谷響	ニチレイレディス

1回目リランキング結果

リランキング実施時点の優先順位は、メルセデスランキングによるシード選手が実質44名、昨年優勝者2名、複数年シード行使者が2名、今季優勝した上記5名のシード選手の順となりここまでで53名。したがってリランキング1位の実質優先順位は54位になります。

そこにアメリカツアー参戦者のスポット参戦や、直近の試合の3位タイまで参戦などで優先順位は試合によって変動します。

2025年1STリランキング70位まで
ランク	氏名	ポイント	QTランク
1	菅楓華	626.12pts	20
2	荒木優奈	535.00pts	37
3	葭葉ルミ	361.51pts	29
4	仲村果乃	299.58pts	30
5	山城奈々	278.58pts	19
6	ｾｷﾕｳﾃｨﾝ	213.01pts	16
7	宮田成華	207.01pts	52
8	泉田琴菜	203.47pts	33
9	吉田鈴	187.11pts	36
10	サイペイイン	166.66pts	4
11	後藤未有	158.84pts	32
12	笠りつ子	150.60pts	–
13	沖せいら	146.27pts	31
14	徳永歩	137.76pts	14
15	都玲華	136.97pts	53
16	藤田かれん	130.86pts	34
17	髙久みなみ	130.70pts	10
18	永井花奈	129.66pts	1
19	中村心	128.60pts	74
20	木戸愛	119.03pts	–
21	寺岡沙弥香	106.52pts	54
22	政田夢乃	102.53pts	9
23	山路晶	99.86pts	40
24	篠崎愛	77.98pts	3
25	大出瑞月	77.20pts	13
26	勝みなみ	73.33pts	–
27	森井あやめ	72.62pts	2
28	永嶋花音	69.57pts	21
29	畑岡奈紗	66.00pts	–
30	吉川桃	63.08pts	77
31	三ヶ島かな	61.80pts	24
32	吉本ここね	59.78pts	8
33	渋野日向子	55.00pts	–
34	木下彩	52.90pts	–
35	金田久美子	46.02pts	49
36	髙木優奈	44.89pts	62
37	工藤優海	43.15pts	27
38	小野祐夢	41.21pts	22
39	上野菜々子	34.03pts	45
40	青木香奈子	33.36pts	134
41	手束雅	31.89pts	42
42	小滝水音	28.45pts	5
43	石川明日香	26.70pts	38
44	権藤可恋	24.47pts	–
45	福山恵梨	24.14pts	70
46	岸部桃子	20.70pts	12
47	横峯さくら	19.65pts	28
48	林菜乃子	19.28pts	46
49	安田彩乃	17.39pts	15
50	下川めぐみ	16.28pts	17
51	奥山友梨	16.07pts	35
52	仁井優花	15.70pts	–
53	イナリ	15.50pts	–
54	池ヶ谷瑠菜	14.28pts	43
55	與語優奈	13.00pts	58
56	吉澤柚月	11.62pts	48
57	仲宗根澄香	10.41pts	61
58	村田理沙	9.44pts	56
59	永田加奈恵	7.50pts	6
60	堀奈津佳	6.91pts	197
61	小倉彩愛	6.25pts	87
62	六車日那乃	4.81pts	66
63	加藤麗奈	4.70pts	104
64	西澤歩未	4.60pts	91
65	上原彩子	4.42pts	–
66	清本美波	4.00pts	25
67	澁澤莉絵留	4.00pts	108
68	橋添穂	3.97pts	178
69	前田陽子	3.00pts	59
70	小竹莉乃	2.95pts	184

出場可能順位は

では、リランキング1位が優先順位54位として、リランキング何位までが試合に出ることが可能でしょうか。以下は2NDリランキングまでの試合日程です。4日間競技が続き、総出場数120名、協会選考人数は100名の試合が多くなっています。

単純計算だとシード選手53名とリランキング47位までですが、リランキング上位にUSLPGAが主戦場の勝みなみ、畑岡奈紗、渋野日向子が入っているので、100名大会で50位下川めぐみまで、90名大会で40位青木香奈子までになります。

シード選手も全ての試合に出るわけではなく、欠場者や永久シードの不動裕理、USLPGAが主戦場選手のスポット参戦などで試合によって前後します。

日程	大会名称	協会選考	主催者推薦	総出場数	決勝進出
6/26 ～ 6/29	アース・モンダミンカップ	120	24	144	70
7/3 ～ 7/6	資生堂レディスオープン	100	20	120	60
7/10 ～ 7/13	ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ	100	20	120	60
7/17 ～ 7/20	明治安田レディスゴルフトーナメント	100	20	120	60
7/24 ～ 7/27	大東建託・いい部屋ネットレディス	100	20	120	60
8/8 ～ 8/10	北海道ｍｅｉｊｉカップ	90	18	108	50
8/15 ～ 8/17	NEC軽井沢72ゴルフトーナメント	90	18	108	50
8/22 ～ 8/24	CAT Ladies 2025	90	18	108	50
8/28 ～ 8/31	ニトリレディスゴルフトーナメント	100	20	120	60
9/5 ～ 9/7	ゴルフ５レディスプロゴルフトーナメント	90	18	108	50
9/11 ～ 9/14	ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会	132	0	132	60
9/19 ～ 9/21	第56回住友生命Vitalityレディス東海クラシック	90	18	108	50
9/26 ～ 9/28	第52回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン	90	18	108	50