熾烈!女子ゴルフオリンピック代表選考レース ロス2028のオリンピックランキング稼働開始

ゴルフコラム
UnsplashのEdwin Comptonが撮影した写真
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ロサンゼルスオリンピック2028で行われるゴルフ競技に男女各1名によるチーム戦が追加されて、男子個人戦、女子個人戦と合わせて3種類の競技が承認されました。出場は各国1チームで個人戦への代表資格を持った男女各1名が選ばれます。

個人戦への代表は過去3回のオリンピック同様世界ランキングを基にしたオリンピックランキングによって決定。世界ランキング上位者が多くなった日本は、4名の選出も夢ではなくなり選考レースも一段と熾烈を極めそうです。

いよいよ代表選手を決めるオリンピックランキングが稼働を開始した、ロサンゼルスオリンピック2028の概要と過去の選考レースの経過や結果を紹介します。

ロサンゼルスオリンピック2028のゴルフ競技概要

オリンピック概要

・名称 第34回オリンピック競技大会(ロス2028)

・開催地 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス

・期間 2028年7月14日~7月30日

ゴルフ競技概要

・開催場所 リビエラカントリークラブ

・日程 男子個人戦 7月19日(水)~22日(土)
    混合チーム戦 7月23日(日)~24日(月)
    女子個人戦 7月26日(水)~29日(土)

・競技方式
男女個人戦 72ホールストロークプレー
混合チーム戦 1日目 フォアボール(ベストボール)
          それぞれにボールを打ってチーム内の良い方のスコアを採用
       2日目 フォアサム(オルタネートショット)
          チームで1つのボールを交互にプレー

ロス2028オリンピックランキングが稼働!

ロス2028の代表選手を決めるオリンピックランキングが稼働を開始しました。最終的には女子が2028年6月5日、男子が2028年6月19日の世界ランキングを基にしたオリンピックランキングによって決定します。

代表選手は男女それぞれ60名。個人戦の各国代表は男女それぞれ基本2名までで、世界ランキング15位以内なら4名まで選出されます。チーム戦は個人戦の代表選手の中から選ばれます。

日本女子世界ランキング推移2026年8月より

ロスオリンピック日本代表
ロレックスランキング推移
 選手名世界ランキング
2026年8/10
山下 美夢有7
桑木 志帆15
西郷 真央16
岩井 明愛19
畑岡 奈紗22
竹田 麗央31
勝 みなみ33
岩井 千怜34
佐久間 朱莉42
荒木 優奈50
河本 結54
菅 楓華57
古江 彩佳60
鈴木 愛63
髙橋 彩華79
永井 花奈83
神谷 そら84
原 英莉花92
阿部 未悠94
金澤 志奈98

過去のオリンピック選考レースは超熾烈

4年に一度しかないオリンピック。ゴルフの代表はオリンピックランキングによって決まり、ランキング上位者がひしめく女子代表選考は熾烈を極めます。2024年パリ、2021年東京、2016年リオオリンピック3大会の代表はどのように決まったのか。選考レースの経過や結果を紹介します。

2024年パリオリンピック

パリオリンピック女子ゴルフの会場はヨーロッパでもトップクラスのル ゴルフ ナショナル。出場者を決めるオリンピックランキングは過去2年間の成績を反映した世界ランキングを基に作成されます。

2023年初頭は世界ランキング30位以内に4名

2023年初めの日本選手世界ランキングは、10位にエース格の畑岡奈紗、22位に2022年JLPGA年間最優秀選手の山下美夢有、23位にアメリカツアーで1勝を挙げた古江彩佳、29位に年間5勝の西郷真央とトップ30に4名が入っていました。

それ以外にも「全米女子オープン」覇者の笹生優花が33位、東京オリンピック代表の稲見萌寧は34位、ルーキーシーズン2勝の川﨑春花が39位で上位をうかがい、100位以内には16名が入る混戦模様になっていました。

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2024年初頭ロレックスランキングトップ100は21名

2024年初頭、ロレックスランキングには畑岡奈紗の17位を筆頭に、ベテランから若手まで21名がトップ100に入る大混戦。誰が代表になってもおかしくない状況でした。

この時点では17位の畑岡奈紗と2023年シーズンもJLPGA年間最優秀選手に輝いて世界ランキングを19位まで上げてきた山下美夢有が一歩リード。24位に古江彩佳が続き笹生優花が27位で岩井明愛が36位に浮上します。

2024年シーズンも開幕しますが特に大きな動きもなくいよいよ勝負の6月へ。

6月3日「全米女子オープン」優勝の笹生優花がまず確定

5月30日~6月2日に開催された「全米女子オープン」で笹生優花が優勝。ロレックスランキング6位に浮上して日本選手1番手に躍進。実質代表を確定させました。

代表争いは最終戦「全米女子プロ」へ

残り1試合となった6月17日付ロレックスランキングは6位笹生優花の次に20位古江彩佳、21位畑岡奈紗、22位山下美夢有と2番手争いは大接戦。その後にも少し空いて36位岩井明愛、42位竹田麗央、45位小祝さくら、47位岩井千怜、57位鈴木愛、61位西郷真央、62位渋野日向子、72位西村優菜と続いて、一発逆転を狙っていました。

6月17日時点で代表候補はだいぶ絞られてきましたが、上位のうち小祝さくらと鈴木愛以外は「全米女子プロ」へ出場。メジャーのポイント配分は
1位100pt 2位60pt 3位40pt 4位30pt 5位24pt 6位20pt 7位18pt 8位16pt 9位15pt 10位14pt・・・と高く一発逆転が可能でした。

畑岡奈紗はまさかの予選落ち

2日目を終わって日本勢最上位は4アンダーで3位タイの渋野日向子。3アンダー6位タイで山下美夢有が続き古江彩佳は1オーバー23位タイで決勝に進みましたが、畑岡奈紗は7オーバーで予選落ち。オリンピック出場の可能性は無くなりました。

「全米女子プロ」で山下美夢有が2位タイと健闘!2番手に浮上

結局3日目に2位タイまで順位を上げた山下美夢有が最終日も堅実なゴルフで2位タイと大健闘。予選落ちの畑岡奈紗、19位タイだった古江彩佳をかわして日本選手2番手に。見事オリンピック代表の座をつかみました。

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2024年6月24日発表最終のロレックスランキング
パリオリンピック日本代表ロレックスランキング推移
選手名6月
24日
6月
17日
6月
10日
6月
3日
5月
13日
24年
初
23年
初
笹生優花10686282733
山下美夢有19222125251922
古江彩佳20201922272423
畑岡奈紗24212019161710
岩井明愛373643414636125
小祝さくら40454747506570
竹田 麗央4442424064116155
渋野日向子496261611679840
西郷真央51615754474429
岩井千怜52474545426286
鈴木愛585754534879114
西村優菜73727070796943
櫻井心那817874726949133
勝みなみ82848079778154
神谷そら948887898368754
稲見萌寧11010810399937334
吉田優利11111010498967065
青木瀬令奈11511411111011195121
原英莉花12211911411410796138
菊地絵理香126123119107999397
菅沼菜々1281241161131007487
上田桃子1431381371301228771
川﨑春花14914615214612912139
2024年6月24日ロレックスランキング抜粋
6月24日ランキング上位のポイント数

全米女子プロ2位タイ(3名)の山下美夢有は43.33ptを獲得、先週の3.31→3.87に増加。19位タイ(3名)の古江彩佳は7pt獲得で3.44→3.49に増加。予選落ちの畑岡奈紗は0ptで3.38→3.31に減少。結果逆転で山下美夢有が2位に入りました。

6月24日時点トップ10ポイント詳細
選手名順位ポイント総ポイント試合数
笹生優花104.67233.650
山下美夢有193.87270.870
古江彩佳203.4922063
畑岡奈紗243.31169.151
岩井明愛372.39176.874
小祝さくら402.35178.476
竹田 麗央442.26158.170
渋野日向子492.09108.852
西郷真央512.06123.660
岩井千怜522.05156.176

過去のオリンピック代表選考レースはどうだった?

ゴルフ競技がオリンピックに復帰したのが2016年のリオデジャネイロオリンピックからでした。2016年リオ、2020年東京オリンピックでも代表選考レースは熾烈を極めました。

代表選手を決めるオリンピックランキングとは?

オリンピックゴルフ競技の出場資格は、オリンピックランキングの上位60名に与えられます。そのオリンピックランキングはロレックスランキング順に割り振られるのですが、原則は各国2名まで。但し、ロレックスランキング15位以内だと4名までが出場できます。

詳しくはこちらをご覧ください。

2021年2020東京オリンピック

まだ記憶に新しい東京オリンピック。2020年の開催予定から2021年に変更されて、代表選考レースの結果も大きく変わりました。

ロレックスランキングが一時休止

2020年に入るとコロナ禍により予定されていたトーナメントが軒並み中止になりました。それに伴いロレックスランキングの運用も意味がなくなり、2020年3月より休止します。2020年7月には暫定的に運用が開始されましたが、通常運用になったのが2021年3月よりと1年間の休止でした。

予定どおりオリンピックが行われていたら

2019年末のロレックスランキングでは畑岡奈紗6位、渋野日向子11位、鈴木愛22位が上位3名。1年後に代表選考レースを争う稲見萌寧と古江彩佳はそれぞれ63位と78位で、かなりの差がありました。予定どおり2020年夏に東京オリンピックが行われていたら、畑岡奈紗と渋野日向子が一番近い位置に居たことは間違いありません。

2020年は古江彩佳が急上昇

それが2020年末には畑岡奈紗7位、渋野日向子13位、鈴木愛14位と上位3名には変更はないものの、2020年にJLPGAツアーで3勝を挙げた古江彩佳は16位までランキングを上げて、上位3名に急接近しました。なお、稲見萌寧は順位は上げましたが、53位と10ポイントのアップにとどまっています。

2021年は稲見萌寧が快進撃 

2021年に入ると、稲見萌寧が5月までに5勝を挙げる快進撃。勢いの止まった渋野日向子や古江彩佳を抜き去り、代表決定の最終戦を前に畑岡奈紗11位、稲見萌寧25位、古江彩佳28位、渋野日向子31位、鈴木愛48位の順でした。

最終戦は日米の大会にそれぞれが出場

代表が決定する6月最終週、日本では「アース・モンダミンカップ」が開催され、稲見萌寧、古江彩佳、鈴木愛が出場。アメリカでは「全米女子プロゴルフ選手権」が開催され畑岡奈紗と渋野日向子が出場しました。

最終戦は上位2名が予選落ち

ランキング上位者に好成績を出されると、もう追いつく術はありません。ところが、「アース・モンダミンカップ」で代表争い2番手の稲見萌寧が予選落ち。「全米女子プロゴルフ選手権」では最上位の畑岡奈紗が予選落ちを喫してしまいます。

古江彩佳は優勝をすれば、渋野日向子はポイント配分の高い「全米女子プロゴルフ選手権」で5位以内なら逆転で代表入りの可能性が出てきました。しかし、古江彩佳は11位タイ、渋野日向子は40位タイに終わり、逆転はできませんでした。

2021年東京オリンピックは畑岡奈紗と稲見萌寧

東京オリンピックでは稲見萌寧が銀メダルを獲得。畑岡奈紗は9位タイに終わっています。

2016年リオデジャネイロオリンピック

2016年リオデジャネイロオリンピックの代表を目指す日本選手は、ロレックスランキング15位以内には入っておらず、与えられた枠は2名でした。1人目は、当時USLPGAで活躍中の野村敏京が早い段階で当確となり、残り1枠を大山志保、宮里美香、渡邉彩香が争う展開。

代表決定は最終戦全米女子オープンへ

そして誰も抜け出ることができないまま、決着をつける最後の試合、「全米女子オープン」に3名が出場します。このときのロレックスランキングは大山志保41位、宮里美香45位、渡邉彩香46位と僅かな差でした。

その「全米女子オープン」ではランキング上位の大山志保と宮里美香が揃って予選落ちを喫し、代表の行方は渡邉彩香の成績次第に。

渡邉彩香痛恨の池ポチャ

最終日を20位タイと好位置で迎えた渡邉彩香は粘りのゴルフを展開。しかし、代表の座をほぼ手中に収めて臨んだ最終18番ロングホールで、さらに確実を求めてバーディを狙った3打目は、少し足りずに池に入る痛恨のミス。

試合後のロレックスランキングは大山志保43位、宮里美香47位と順位を下げましたが、渡邉彩香は45位に留まり代表には届きませんでした。

2016年リオデジャネイロオリンピックは野村敏京と大山志保

この結果オリンピック代表は野村敏京と大山志保に決定。大山志保は42位でしたが、野村敏京は銅メダルと1打差の4位タイと健闘しています。

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