女子プロゴルフの世界最高峰LPGAへの参戦資格獲得予選会がQシリーズ(Q-Series)です。ここ数年は日本選手も多数受験。毎年LPGAへの参戦を果たしています。
世界最高峰のツアーとあって、世界中から参戦希望者も多く簡単な予選会ではありません。ここでは、2024年シーズンQシリーズの概要を日本選手の動向と共にお知らせします。PGAのQ-Seriesはシーズン途中から始まり、8月~12月まで3ステージ234ホールの長丁場になります。尚、2024年よりQ-schoolからQ-Seriesへ名称変更され、Q-schoolステージ1、ステージ2、Q-Series(最終ステージ)からPre-Qualifying、Qualifying、 Final-Qualifyingとなっています。
USLPGA Q-Series
USLPGAのQ-Seriesは、プロアマ問わず、ワールド・ハンディキャップ・システム・インデックス4.0以下であればPre-Qualifyingに出場可能、翌年1月1日時点で17歳以上がQualifyingまで出場可能です。さらに翌年1月1日時点で18歳以上であればFinal-Qualifyingまで進出できます。
但し、432名の定員があり応募が多い場合はEPSONツアーメンバー(下部ツアー)や世界ランキング上位者が優先されます。また、最終ステージ進出のためにはプロになっている必要があります。*年齢の足りない選手やトランスジェンダーの選手にも出場の道は残されています。
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2024年Q-Series実施概要は?
第1ステージPre-Qualifying 日本からも8名が参戦!4名が通過!!
Pre-QualifyingにはQualifyingへの出場資格を持たないプロやアマチュアが出場します。
指定期日の賞金ランキングが125位タイ以下のEPSONツアーメンバーや、エントリー締切日のロレックス世界ランキングで401位以下の選手が該当します。
2024年は8月22~25日の4日間72ホールの日程で、3コースを使って行われました。ここを95位タイで通過すると10月に行われるQualifyingに出場できます。
日本から伊藤二花選手 山口すず夏、横山翔亜選手、深谷琴乃、長谷川せら選手、森はな、伊藤真利奈、大久保有穂の8名が参戦、伊藤二花選手は13アンダーの2位タイ、山口すず夏は7アンダーの17位タイで通過、横山翔亜選手は6アンダー22位タイ、深谷琴乃は2アンダー60位タイでQualifyingへ駒を進めました。
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第2ステージ Qualifying 原英莉花と神谷そらが出場予定!
Qualifyingは10月15~18日の日程で開催され、Pre-Qualifyingを通過した選手の他に、以下のカテゴリーをクリアしている選手が参戦します。→ハリケーンの影響で10月22~25日に変更されました。
2024年Qualifying参戦資格
8月13日時点の世界ランキング400位以内、指定期日におけるEPSONツアー賞金ランキング125位以内やLPGAツアーメンバーでポイントランキング150位未満の選手など。また、アマチュアでは8月13日時点の世界アマチュアゴルフランキング1位~10位の選手にも。
ここで72ホールを完走すれば、2025年シーズンのEPSONツアーメンバーを取得します。Final-Qualifyingに進める人数は、Qualifying開始直前まで分かりません。
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原英莉花と神谷そらが参加を表明
日本からは、世界ランキング400位以内の資格で原英莉花と神谷そらが参加を表明しました。Pre-Qualifyingの通過者4名と2024年EPSONツアー賞金ランキング36~125位の長野未祈と谷田侑里香も参戦予定です。
10月25日Qualifyingが終了。31位タイまでの43名が Final-Qualifyingへの切符を手にしました。日本選手は原英莉花と山口すず夏が激戦を勝ち抜いて最終戦Final-Qualifyingに駒を進めました。
日本人選手順位 カットラインは35位タイ(-4)
原英莉花18位タイ(-6)
山口すず夏23位タイ(-5)
深谷琴乃44位タイ(-3)
伊藤二花選手66位タイ(-1)
横山翔亜選手80位タイ(+2)
神谷そら138位タイ(+7)
谷田侑里香144位タイ(+8)
長野未祈(WD)
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最終ステージFinal-Qualifying 岩井姉妹が参戦を表明さらに山下美夢有、竹田麗央も挑戦
Q-Series最終ステージが Final-Qualifyingです。日程は12月5~9日の5日間90ホールストロークプレー。かなり過酷な競技日程ですが、昨年は6日間108ホールで行なわれました。
2024年Final-Qualifying参戦資格
ここにはQualifyingを勝ち抜いた人数に加え、LPGAツアーメンバーでポイントランキング101~150位の選手(80位まではシード、81~100位までは出場カテゴリー11でQシリーズトップ25の出場カテゴリー14より上位)、EPSONツアーポイントランキング11~35位タイまでの選手、LET(ヨーロッパツアー)ランキング10位までの選手、エントリー締め切りの10月8日時点で世界ランキング75位までの選手(10名まで)が加わります。
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上位25位タイまでが2025年LPGAツアーメンバーの資格を獲得
Final-Qualifying終了後、上位25位タイまでの選手は2025年LPGAツアーカテゴリー14のステータスを獲得し、4ラウンド以上終えた選手は2025年エプソンツアーカテゴリーCのステータスを獲得します。
カテゴリー14の優先順位はそれほど高くはなく、出場試合も限られてきます。限られた試合で成績を残し、シーズン2回行われるリシャッフルで上位カテゴリーをゲットすれば翌年のシード権も見えてきます。
リシャッフルに関してはこちらで詳しく説明しています。
岩井明愛&岩井千怜さらに山下美夢有、竹田麗央が参戦を表明
日本からは世界ランキング75位以内の資格で岩井明愛と岩井千怜の岩井ツインズが参戦を表明、さらに山下美夢有、竹田麗央も挑戦を表明しました。
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