1988年のツアー制度施行以降、毎年JLPGAツアー開幕戦が開催される沖縄県。その「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」では、アマチュアゴルフ選手権も行われ成績上位者は本選に出場できるとあって、おのずとゴルフに熱が入ります。
そんな環境下で育った選手にはビッグネームも多数。沖縄県出身の女子プロゴルファーとおススメのゴルフ場を紹介します。
現役女子プロゴルファー
沖縄県出身女子プロゴルファーは、2024年シーズンのシード選手はゼロ名と少し物足りない感じ。シード復帰を目指して頑張って欲しいところです。
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沖縄県の顔 新垣 比菜&比嘉 真美子
新垣 比菜(あらかき ひな)
小学生で開幕戦出場・高校生でステップ優勝
1998年12月生まれ沖縄県出身。黄金世代の一人です。2015年後期~2016年後期までナショナルチームの一員として活躍。2011年には小学生で「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」に出場、高校生だった2015年にはステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝を飾っています。
ルーキーイヤーで初優勝
高校を卒業すると2017年のプロテストに一発合格を果たし、2018年シーズンはQTランキング45位で参戦。6戦目の「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」で初優勝を挙げました。この年は賞金¥45,910,655を稼ぎランキング23位で見事シード入りを果たしています。
2024年はQTランキング13位
しかし、2年間守ったシード権は2020-21年シーズンに喪失。2022,2023年シーズンも獲得ならずQTからの参戦となっています。2024年シーズンはQTランキング13位と前半戦の出場権は確保しました。シード権復帰&2勝目を目指したいところです。
比嘉 真美子(ひが まみこ)
敵なしのアマチュア時代
1993年10月生まれ沖縄県本部町出身。11歳でゴルフを始めるとアマチュア時代から大活躍、2008年チームジャパン・ジュニア、2010~11年はナショナルチームに選出されています。2011~12年は日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で連覇も果たし、向かうところ敵なし状態でした。
ルーキーイヤーに優勝2回
2012年のプロテストに一発合格を果たし、2013年シーズンにはQTランキング10位で参戦します。すると、第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」では大江香織、テレサ・ルーとのプレーオフを制して初優勝を飾ります。さらに第13戦「リゾートトラストレディス」で2勝目を挙げる大活躍。賞金ランキング8位に入り、LPGA新人賞のみならず 日本プロスポーツ新人賞も獲得しました。
2回失ったシード権
順風満帆のスタートから2016年シーズンにはドライバーの不調でシード権を失いますが直ぐに復帰。2017年には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で復活の3勝目を挙げると、2022年までシード権を守り、その間2勝を挙げています。しかし、2022年シーズンには再度ドライバーの不調が再発。33試合に出場して予選通過は2試合のみと散々な成績で再びシード権を手放します。
2023年はシード復活ならず、QTランキング83位から復活を目指します。
期待の若手 2022年プロテスト合格 荒川 怜郁 千葉 華
荒川 怜郁(あらかわ れいか)
2001年6月生まれ沖縄県うるま市出身。岐阜県の中部学院大学在学中にプロテストに合格した大学生プロです。260ヤードというドライバーの飛距離が魅力。2023年シーズンはQTランキング4位の好位置で参戦するも、これからという5月に足のケガで約2か月間離脱、結局25試合の出場に留まりシード権獲得はなりませんでした。
2024年シーズンはQTランキング52位と苦しい位置からの参戦となります。出場できる試合でポイントを重ねて、先ずはリ1stリランキングを突破したいですね。
千葉 華(ちば はな)
1999年6月生まれ沖縄県那覇市生まれ。プロテストは5回目の受験、うち最終プロテスト進出4回目で合格を勝ち取りました。QTランキング70位で臨んだ2023年シーズンはレギュラーツアー5試合とステップ・アップ・ツアー13試合に出場、メルセデスランキング126位、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング43位の成績を残しています。
2024年シーズンはQTランキング22位で前半戦の出場権を獲得。リランキングを乗り切りシード権獲得と行きたいところです。
現役中堅ベテラン選手
上原彩子はLET(ヨーロッパツアー)のQTを受験、限定的な出場権は確保しました。
氏名 | 生年月 | 出身地 | プロ合格 | 2024出場資格 | 勝利 | 生涯獲得金額 |
上原 彩子 | 1983年12月 | 那覇市 | 2004年 | S1R3 | ¥356,497,680 | |
大城 さつき | 1989年9月 | 糸満市 | 2009年 | QT206位 | ¥153,628,103 | |
山城 奈々 | 1993年12月 | 浦添市 | 2014年 | QT88位 | S2 | ¥76,994,986 |
宮里 美香 | 1989年10月 | 那覇市 | 2019年 | 産休中 | R2 US1 | ¥67,820,697 |
上原 美希 | 1988年6月 | 那覇市 | 2010年 | QT92位 | S4 | ¥50,374,078 |
金井 智子 | 1983年5月 | 那覇市 | 2007年 | QT200位 | S1 | ¥17,500,250 |
小宮 満莉花 | 1990年5月 | 中頭郡 | 2015年 | QT287位 | ¥776,000 | |
与那覇 未来 | 1992年3月 | 南城市 | 2012年 | QT281位 | ¥280,000 | |
柳下 春歌 | 1991年5月 | 那覇市 | 2015年 | QT227位 | ¥0 | |
大城 美南海 | 1995年2月 | 南城市 | 2014年 | QT279位 | ¥0 |
おススメのゴルフ場
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レジェンド
宮里 藍(みやざと あい)
高校生でレギュラーツアー優勝
1985年6月生まれ沖縄県出身。ジュニア時代から頭角を現し2000年はナショナルチーム 育成部員、2001~2003年にかけてはナショナルチームに選出されています。高校3年生の2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」でアマチュア優勝。その後プロ宣言をして高校生プロゴルファーになりました。
ルーキーイヤーに年間5勝
本格参戦となった2004年シーズンは、開幕戦、地元沖縄開催の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」でいきなり優勝を飾ると、年間5勝を挙げる大活躍で賞金¥122,972,349を獲得。不動裕理の¥142,774,000に次ぐ2位でルーキーシーズンを終えています。
アメリカツアー9勝・世界ランキング1位
2005年シーズン6勝を挙げる活躍の後USLPGAのQシリーズを受験して、2006年よりアメリカツアーに本格参戦。アメリカツアーで9勝、ヨーロッパツアーで2勝を挙げました。その間2010年にはロレックスランキング1位になる快挙も達成。2017年シーズンを最後に引退しました。
2003年高校3年生での優勝は「藍ちゃんフィーバー」として社会現象になり、数多くの藍ちゃん二世が誕生しました。現在の日本女子プロゴルフ業界隆盛は、宮里藍に依るところが大きいといっても過言ではありません。
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