首都圏のゴルファーが利用するゴルフ処として、多彩なゴルフ場が展開する栃木県。ゴルフ事情も抜群とあって、女子プロも多数輩出していると思われますが、実際はどうなのでしょうか。
栃木県出身の女子プロゴルファーと共に栃木県のおススメゴルフ場も紹介します。
意外と少ない現役女子プロゴルファー
栃木県のJLPGAのシード選手はわずか1名です。QTランキングを持つ現役選手も20名弱とゴルフ処にしては意外に少ない感じ。
栃木県 存在感抜群唯一シードの藤田さいき
栃木県のシード選手は藤田さいき1名のみ。黄金世代の臼井麗香(うすいれいか)や吉川桃(よしかわもも)、1学年上の篠崎愛(しのざきまな)がシード入りを狙っています。
日本選手シード現役最年長!優勝6回のベテラン 藤田さいき
藤田さいきは1985年11月静岡県生まの栃木県宇都宮市育ち。本名は藤田幸希。2006年のプロテストに合格した78期生ですが、2005年よりツアーに参戦しています。QTランキング15位で臨んだ2006年には「プロミスレディスゴルフトーナメント」で古閑美保(こがみほ)をプレーオフの末下し初優勝を飾りました。
この年は、賞金ランキングでも24位に入り初シード権も獲得。翌2007年にはやはり「プロミスレディスゴルフトーナメント」で今度は上田桃子とのプレーオフを制して2勝目を飾ると、2010年には「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で優勝、メジャー覇者の仲間入りを果たしました。
2006年に獲得したシード権は2018年に51位になるまで12年連続で守りました。2013年に51位になっていますが、これは最終戦で申ジエがランクインしたためで、シード権は確保しています。一度失ったシード権は2季後の2020-21年シーズンに奪還。2022年には「第41回大王製紙エリエールレディスオープン」で11年振りとなる6回目の優勝に輝いています。
2023年シーズンは34試合の出場でメルセデスランキング33位でした。2024年シーズは優勝争いに絡みたいところです。
広告
後半戦で踏ん張れるか? 篠崎愛(しのざきまな)
篠崎愛は1997年生まれ栃木県上三川町出身。黄金世代の1学年上になりますがプロテスト合格は2021年6月に行われた2020年度プロテスト、5回目の挑戦でした。
2017年より単年登録でツアーに参戦。しかし、QTでは上位に行けず限られた試合数でした。2019年と2020年はQT出場資格の変更で受験できず、プロテスト合格後の2021年QTは192位と惨敗。ステップ・アップ・ツアーが主戦場でしたが、15試合に出場して優勝が1回、賞金ランキング3位とまずまずの成績を挙げています。
2023年シーズンはQTランキング81位から1stリランキング47位、2ndリランキング34位と順位を上げて19試合に出場するもメルセデスランキングは88位終わりました。
2024年シーズンはQTランキング43位で参戦。限られる出場試合でリランキングを乗り切ってシード権獲得に向かいたいところ。
復調目指す黄金世代! 臼井麗香&吉川桃 斉藤裕子は全米シニア女子オープン出場
広告
復調目指す 臼井麗香(うすいれいか)
臼井麗香は1998年12月生まれの黄金世代、栃木県鹿沼市出身。2018年のプロテストに合格して、2020-21年シーズンにメルセデスランキング44位でシード権を獲得しましたが、2022年には喪失。2023年シーズンはQTランキング88位から2ndリランキングは76位と後半戦の出場はむつかしそうです。
2020-21年シーズンに72.5806だった平均ストロークは2023年シーズン74.0000と1打以上も下がっています。先ずはここを何とかするのが急務と思われますね。2024年シーズンはQTランキング60位からの参戦です。
3月22日開幕の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024」で見事初優勝に輝きました。これで2025年シーズンのシード確定です。
プロテスト一発合格の黄金世代 吉川桃(よしかわもも)
吉川桃は1998年5月生まれの黄金世代。栃木県宇都宮市で生まれて那珂川町で育ちました。2017年にプロテスト一発合格を果たしています。ツアー参戦は2017年からですが、まだシード権獲得には至っていません。
2024年シーズンはQTランキング121位からのスタートです。
レギュラーツアー1勝 甲田良美(こうだよしみ)
1983年生まれ栃木県那須塩原市出身。18歳からゴルフを始め、プロテスト合格は2009年26歳でした。その年にステップ・アップ・ツアーで1勝を挙げ、翌2010年には「リゾートトラストレディス」でレギュラーツアー初優勝に輝いています。
2024年シーズンはQTランキング182位での参戦です。
ステップ・アップ・ツアー最小ストローク更新 佐藤絵美(さとうえみ)
1991年9月生まれ栃木県日光市出身。2014年のプロテストに合格2016年にレギュラーツアー16試合に出場しますが、後はステップ・アップ・ツアーが主戦場でした。そのステップでは、2018年の「山陽新聞レディースカップ」初日に63をたたき出し、ツアー最小ストロークと10バーディのラウンド最多バーディ数を更新しています。
2024年シーズンはQTランキング185位での参戦です。
全米シニア女子オープン28位 斉藤裕子(さいとうゆうこ)
斉藤裕子は1967年うまれ栃木県那須塩原市出身。1990年のプロテストに合格すると、1994年にはシード権を獲得。1997年には失いますが、2004年には再獲得して2010年までシードを守ります。その間レギュラーツアー2勝を挙げました。
2023年シーズンはQTランキング171位、2ndリランキング182位でステップ・アップ・ツアーとレジェンズツアーに参戦しながら出場した「全米シニア女子オープン」では28位と健闘しました。
広告
レジェンズツアー参戦 古澤千枝(ふるさわちえ)
1973年5月生まれ栃木県栃木市出身。2002年のプロテスト合格ですがレギュラーツアー出場は5試合のみと目立った実績はありません。2024年シーズンはQTランキング247位からの参戦です。
QTランキングを持たないレジェンドの皆さん
名前 | 生年月 | 出身地 | プロ合格 | JLPGA出場試合数 | 勝利 | 生涯獲得金額 |
安納 昭江 | 1979年3月 | 宇都宮市 | 2015年 | 2 | 未勝利 | ¥380,000 |
石﨑 越子 | 1947年4月 | 那須烏山市 | 1974年 | 269 | 未勝利 | ¥20,820,320 |
岩原 真知子 | 宇都宮市 | 1995年 | 17 | 未勝利 | – | |
大木 美幸 | 1978年12月 | 鹿沼市 | 2009年 | 4 | 未勝利 | – |
大竹 康子 | 1974年8月 | 下都賀郡 | 1997年 | 66 | 未勝利 | ¥7,679,795 |
小川 真由美 | 1967年9月 | 栃木市 | 1994年 | 2 | 未勝利 | – |
小倉 照子 | 1957年9月 | 宇都宮市 | 1991年 | 3 | 未勝利 | ¥200,000 |
高久 八重子 | 1954年9月 | 栃木市 | 1987年 | 4 | 未勝利 | – |
坪山 ゆか里 | 1967年12月 | 宇都宮市 | 1997年 | 7 | 未勝利 | – |
中村 洋子 | 1975年7月 | 足利市 | 2003年 | 3 | 未勝利 | – |
永森 佐知子 | 1974年4月 | 大田原市 | 2003年 | 15 | 未勝利 | ¥653,545 |
福田 由美子 | 1959年1月 | 鹿沼市 | 1984年 | 167 | 未勝利 | ¥26,629,364 |
堀場 美香 | 1969年7月 | 宇都宮市 | 1996年 | 20 | 未勝利 | ¥1,552,000 |
山口 千春 | 1978年1月 | 栃木県 | 2000年 | 121 | S1勝 | ¥33,567,650 |
山本 知味 | 1974年3月 | 宇都宮市 | 1995年 | 25 | 未勝利 | ¥1,576,500 |
横倉 葉子 | 1966年7月 | 栃木市 | 1989年 | 54 | 未勝利 | ¥6,274,625 |
若山 友子 | 1963年2月 | 宇都宮市 | 1985 | 18 | 未勝利 | – |
渡辺 かをり | 1975年2月 | 佐野市 | 1996年 | 14 | S1勝 | ¥630,545 |
おススメのゴルフ場
ディアレイク・カントリー倶楽部
アーノルド・パーマー設計の丘陵コース。適度なアップダウンがあり戦略的なコースです。東北自動車道・鹿沼 10km以内と交通の便も良くなによりも安くプレーできます。
詳しい情報や予約はこちら。
広告
栃木県のゴルフ場一覧はこちら