今年に迫ったパリオリンピック。競技は、7月26日~8月11日の日程で開催予定です。開催式は競技がスタートして2日後の7月26日。ゴルフは男子が8月1日~4日まで、女子が8月7日~10日までの日程が組まれています。
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パリオリンピックのゴルフ競技
パリオリンピックのゴルフ競技は、世界的にも有名なゴルフコースLe Golf Nationalが舞台。競技方法は男女とも2020東京オリンピックと同じ4日間の個人ストロークプレーです。オリンピックならではの国別対抗戦のような団体戦は行われません。出場人数も男子、女子ともそれぞれ60名。東京オリンピックと同じ世界ランキングを基にした、ゴルフオリンピックランキングで決まります。
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オリンピックゴルフの歴史
2016年のリオオリンピックで112年振りの復活となったオリンピックのゴルフですが、最初に登場したのは1900年の第2回パリオリンピック。男子と女子の個人戦が行われています。次回1904年のアメリカ・セントルイスオリンピックでは、男子のみの個人戦と団体戦が行われ、ここが最後。復活は2016年のリオデジャネイロだったというわけです。
男子は112年振り、女子は116年振りのオリンピック開催でした。
パリオリンピックゴルフ競技の出場資格
男子は2024年6月17日時点、女子は6月24日時点のオリンピックランキング上位60名に出場権が与えられます。但し、出場資格には国別の出場人数に制限があり、世界ランキング15位までに入っていれば同じ国でも4名まで、それ以外では同じ国からは2名までに制限されます。つまり、15位以内に4名入っていれば4名、3名なら3名、2名なら2名が出場可能。1名や該当者がいない国の場合は、16位以下から2名までが総勢60名になるまで選出されます。
ゴルフオリンピックランキング
ゴルフオリンピックランキングは、週1回の世界ランキング発表に基づいて、オリンピックに出場資格のある60名をランク付けしているシステムです。それぞれの国が定員を満たすと、以降の選手はランキングされず、世界ランキング順に繰り上がります。
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ゴルフオリンピックランキング カウント開始は2年前
2024年パリオリンピックランキングは、男子が2022年6月13日から始まり2024年6月17日まで、女子は2022年6月20日に始まり、2024年6月24日までの約2年間の成績が反映されます。
2023年4月3日付のオリンピックランキングでは、日本代表は畑岡奈紗と古江彩佳の2名に資格がありました。畑岡奈紗は世界ランキング13位、古江彩佳は世界ランキング19位。日本から3名以上の出場者を出すためには畑岡奈紗は13位のままとして、古江彩佳が15位以内に入ってもう一人15位内に入る必要があります。
なぜ2年間かというと、基になる世界ランキングが過去2年間の成績を使ってランキング付をしているからです。
ゴルフの世界ランキングとは
世界中で開催されているツアーでプレーするゴルファーを、相対的に評価してランク付けするためのシステムです。
男子が1986年女子は2006年より開始されました。概ね同じシステムを採用していて、男子が「世界ゴルフランキング」女子は「ロレックス・ランキング」の名称で運営されています。
対象となるツアーは男子が日本ゴルフツアー、Abemaツアー含め24ツアー、女子はJLPGA、ステップ・アップ・ツアー含め12ツアーです。
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世界ランキングのシステム
プレーヤーは対象ツアーで一定の成績を納めると、プロ・アマ問わず成績に応じたポイントを付与されます。ポイントは直近の成績を重視するため13週間はそのまま残り、14週目からは一定の割合で減少しながら2年間104週間残ります。
そうして与えられたポイントの合計を、出場試合数で割った数値がその選手の持ちポイントとなり、ポイントの高い順にランキングされます。試合数の少ないプレーヤーが有利にならないように、女子では最小除数を35(1試合の出場でも35で割る)、男子では40に設定して男子の場合は最大で、直近52試合までが対象です。
試合によってポイントが違う
それぞれの試合は、メジャー大会を除きフィールドの強さによって配分されるポイントが違ってきます。フィールドの強さは、開催されるツアーやランキング上位選手の出場状況によって変動します。
例えば、女子ツアーならLPGA(アメリカツアー)、JLPGA(日本ツアー)、KLPGA(韓国ツアー)、LET(ヨーロッパツアー)の開催トーナメントならポイントが高く、ポイント上位選手が出場すればさらにポイントは高くなります。
2023年4月2日に最終日を迎えた、LPGA開催「DIO IMPLANT LA OPEN」の優勝者には62ポイントが与えられましたが、JLPGA開催「ヤマハレディースオープン葛城」の優勝者穴井詩に与えられたポイントは18.50ポイントでした。
これは、「DIO IMPLANT LA OPEN」の出場者が世界ランキング1位のリディア・コ始めランキング一桁台の選手が多数出場したのに対し、「ヤマハレディースオープン葛城」のランキング最上位は山下美夢有の25位で、フィールドの強さに差があったためです。
女子ツアーで5試合開催されるメジャー大会(全米女子オープン、シェブロン選手権、全米女子プロゴルフ選手権、全英女子オープン、エビアン選手権)は与えられるポイントは同じで、優勝者には100ポイントが与えられます。
パリオリンピック日本代表の行方は?
パリオリンピックの出場者が決まる2024年6月までは約14ヶ月。日本代表はこのまま畑岡奈紗と古江彩佳で決まるのか、それとも逆転はあるのか気になるところ。また、3名以上が15位以内に入って選ばれる可能性も決して少なくありませんね。
2024年代表選考レース状況はこちら。
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