いよいよ待ちに待った初ラウンド。早くゴルフ場に行ってラウンドしたい思いと、全てが初めてでちょっと心配な思いが交差しているのではないでしょうか。そんな初ラウンドを迎える人のために、前日の準備や持ち物初ラウンド当日の流れなど解説します。
前日の準備
初ラウンド前日は落ち着かないかも知れませんが、持って行くものは前日のうちにキャディバックやボストンバックに入れておきましょう。時間があるようならいつもの練習場で軽めにボールを打っておくのもおススメです。
練習はどうする
初ラウンドに限らずラウンド前日の練習は、気持ちの面でも体調の面でも有効です。いつもより軽めにボールを打っておけば、安心感が得られるし翌日の体の動きもスムーズに感じるもの。勿論当日練習場に着いてからのストレッチも大切ですよ。
持って行くもの
キャディバッグにはプレーに必要な用具の他に、レインコートや日焼け止めクリームなどを入れておけば便利です。
広告
クラブとボール
クラブは、ドライバーにウッド2本、ユーティリティ2本、アイアン7本、パター1本でトータル13本などのように種類別に本数を覚えておけばチェックもスムーズに終わります。パターは忘れやすいので注意が必要。
ボールはなるべく多く用意しておきましょう。2個、3個となくすとだんだん心細くなるものです。ロストボールでもいいので、1ダースほどは入れておいた方が安心できます。
ティーやマーカー&フォーク
ティーは無くしやすいので20本程度、マーカーは1~2個有れば大丈夫です。マーカーやフォークは用意しているゴルフ場が多いので、それを使っても問題ありません。
名札、グローブ、帽子、レインコート
キャディバッグの名札は必須です。ゴルフ場のスタッフは名札を見てスタートの準備をするため、名札が無ければキャディバッグが探せないことに。しっかり確認しておきましょう。
帽子は日よけにもなるし、危険防止にもなります。グローブはラウンドで1つあれば大丈夫です。雨に備えるなら全天候タイプがおススメ。革製は濡れると滑りやすくなります。レインコートも準備していた方が安心ですね。
ボストンバッグの中身
ボストンバッグの中身は着替えがメインです。基本ラウンド後に風呂で汗を流せるので、下着一式は忘れないように。ラウンド用の服装でゴルフ場まで行く人は帰りの服装、ゴルフ場で着替える人はラウンド用の服装が入ります。
広告
ゴルフ場までの服装-スパイクはゴルフ場で履き替える
ゴルフ場まで、プレー用の服装で行っても問題ありません。ジャケット着用のゴルフ場ならポロシャツの上にジャケットを着ればいいでしょう。但し、スパイクだけはゴルフ場で履き替えてください。スパイクレスであっても、履いていった靴でそのままプレーをするのは厳禁です。外で付けたバイ菌をゴルフ場に持ち込むことになり、芝が枯れる原因にもなるからです。
電車で行く人車で行く人
ゴルフ場に行くまでの方法は、車で行く人や電車で行く人など手段はそれぞれ。初めてのラウンドなら同じグループの誰かと一緒に行くのがオススメです。それでも一人だけ方向が違ったり、タイミングが合わなかったりで、一人でいかざるを得ない場合も。初めてゴルフ場へ一人で行く人でも戸惑わないように、電車の場合と、自動車の場合を説明します。
電車でゴルフ場に行く人
ゴルフ場には電車で行くほうが基本的に楽です。所要時間が正確に計算できたり、ラウンド後も居眠りしながら帰宅できたりと、メリットは沢山。ただちょっと乗り換えの手間や、重い荷物を手持ちするのがデメリットですね。
キャディバッグは宅配便で送ったほうが楽
電車でゴルフ場に行く場合は、スタート時間の1時間~1時間半前に着くように、計算して電車に乗るのはもちろんですが、その前に先ずキャディバッグをどうするか決めましょう。基本朝早い電車に乗るので空いているとしても、着替えなどを入れたボストンバッグとキャディバッグの両方を手持ちで運ぶのはちょっと大変。
できるならキャディバッグは宅配便で送っておいたほうが無難です。宅配便の伝票にはプレー日を記入する欄があるので、この日付さえ間違わなければプレー日前日までに届けてくれます。往復便を使えば、プレー後面倒な手続きもなく自宅まで届きますよ。
クラブバスの確認
最寄りの駅からゴルフ場までは、タクシーを使うかクラブバスを利用するか。タクシーなら問題ありませんが、クラブバスを利用するなら頭に入れておきたいポイントがあります。
クラブバスは最寄り駅からゴルフ場まで基本無料で運んでくれてとても便利なのですが、ちょっとした確認不足から思わぬトラブルになることも。
運行日はしっかり確認
クラブバスのあるなしや運行時間は、ゴルフ場のHPや予約サイトのゴルフ場案内で調べるのが一般的ですね。そのとき、最寄り駅からの出発時間やゴルフ場の到着時間を調べて、自分のスタート時間に合っていれば使うのですが、運行日にも要注意です。定期運行は土日と祝祭日だけで、平日は予約制なんてゴルフ場もあるので、しっかりチェックしてください。
クラブバスのゴルフ場名はしっかり確認
周辺にゴルフ場が多い駅では、それぞれのゴルフ場より運行されるクラブバスが何台も待っているいる状態に。殆どがマイクロバスを使っているため、どのバスが目的のゴルフ場のクラブバスなのかしっかり確かめる必要があります。乗る前にバスの車体に書かれているゴルフ場名はしっかり確認、乗り込むときにも、声を出して運転手さんやスタッフの人に確認すれば安心ですね。
キャディバッグを持ってきた人
ゴルフ場に着いたら、タクシーを使った人もクラブバスを使った人も、クラブハウスに入ってフロントで受付を済ませます。その前にキャディバッグを持ってきた人は、ゴルフ場のスタッフにキャディバッグを預けましょう。ほとんどのゴルフ場ではお客さんが到着すると、スタッフが出迎えてくれるのでその人に預けると問題ありません。
ここからキャディバッグは持ち主の手を離れ、スタートの組み合わせ別にカートに積み込まれます。キャディバッグの名札はここで必要になるので、忘れずに取り付けておきましょう。クラブハウスにはボストンバッグを持って入ります。
車で行く人
車の場合もスタート時間に対して余裕を持って出発しましょう。ゴルフ場に到着したらクラブハウスの正面玄関に横付けして、キャディバッグとボストンバックを下ろします。大抵のゴルフ場ではこの時点でスタッフの人が出迎えてくれるので、バッグを預ければ問題ありません。その後駐車場に行くのですが、その間ボストンバッグは離したくないという人は、キャディバッグだけ預ければ大丈夫です。
当日の流れ-ゴルフ場に到着したら
無事ゴルフ場に到着してキャディバッグを預けたら、フロントでチェックインを済ませましょう。
広告
フロントでチェックイン
フロントではホテルなどのチェックインと同じ要領で手続きをします。バブル期頃に造成されたメンバーシップゴルフ場ではビックリするほど豪華なクラブハウスがありますが、物怖じする必要はありません。
通常フロントはメンバー用とビジター用に分かれています。メンバー用はこのゴルフ場の会員用。ビジター用で名前や住所を記入してチェックインを済ませると、ロッカーの番号とキーが付いたスコアカードホルダーが渡されます。
スコアカードホルダーとロッカーの番号
ここで渡されたスコアカードホルダーとロッカーの番号は、自分の認識番号として精算のときまでいろいろな場面で必要になります。ゴルフ場内でのちょっとした買い物や、お昼の伝票などすべてこの番号が使われます。スコアカードホルダーにもなっているので、プレー中もずっと身に付けていてください。ロッカーで着替えたらいよいよコースに向かいます。ちょっとドキドキするかも知れませんが、最初はみんなこんなものです。
自分のキャディバッグはどこにある?
着替えが終わったら体を慣らすためにも練習をしておきましょう。練習はゴルフ場のドライビングレンジで行います。この時点でのキャディバッグは、持参したのならばバッグ置き場か、カートの上。送った場合はバッグ置き場に置かれているケースが多くなります。宅配便の袋に入ったまま置かれていることもあるので、袋から出しておけば大丈夫です。
もしバッグ置き場になかったらカートに積み込まれた可能性が高くなります。その場合はキャディマスター室で、名前とスタートコース、スタート時間を言えば、積み込まれたカートを教えてもらえます。
キャディマスター室って?
キャディマスター室とはゴルフ場の管制塔のような部屋。通常クラブハウスのコース寄りにあり、スタートの時間管理やカートの配車などを行っています。
ラウンドのための準備
いよいよここからラウンド前の準備です。十分に体をほぐして初ラウンドに臨みましょう。
練習場で体をほぐす
ドライビングレンジにはクラブを3~4本持っていけば十分でしょう。例えばドライバー、ウェッジ1本、ミドルアイアン1本、フェアウェイウッド1本などの組み合わせ。練習をするというよりは、実際にボールを打つことで体をほぐすことが第一の目的です。ボールの貸し出し方法はゴルフ場によって違うため、ドライビングレンジの場所と合わせてキャディマスター室で確認してください。
練習グリーン
練習も終わって体もほぐれてきたら、次は練習グリーンに行きましょう。ドライビングレンジで使ったクラブはキャディバッグに戻して、パターと自分のボールを持って行きます。 練習グリーンはコースのグリーンと同じ速さに作られていて、その日のグリーンの感触を確かめることが可能です。
ですが初心者のうちはそこまで要求するのではなくて、芝のグリーンの感触を楽しんでください。芝のグリーンでパットの練習ができる機会はそれほど多くありません。練習グリーンでボールを打つために、わざわざ早めにゴルフ場に来る人もいるくらいですよ。
広告
スコアカード
自分の今日のスコアを管理するカードがスコアカードです。それぞれのゴルフ場が独自のデザインで作成しており、コースレイアウトやローカル・ルールが記入されています。近年ではスマートフォンを使ってスコア入力ができるアプリも充実しているようで、スコアカードは使わない向きも多いようですが、ここではスコアカードの書き方を説明しておきます。
スコアカードの表面にはゴルフ場の写真やローカル・ルールが書かれていて、内側のスコア記入欄には、1~18番のホールNO、バックティーやレギュラーティーなどティー別の距離、ホール毎のパー打数などの下に、4人分のスコア記入欄が設けられています。
スコアカード記入方法
記入方法は簡単。最初の欄を自分用として使い、残りは同伴者(同じ組で回る人)のスコア欄です。1番ホールスタートなら1番ホールから順に、10番ホールスタートなら10番ホールから順に自分の打数とパット数を記入していきます。自分のスコアで手一杯なら、同伴者のスコアは記入しなくても問題ありません。もし記入したいのであれば、それぞれのホールが終わったあとで、打数を聞けば教えてくれます。自分の打数も聞かれることがあるので、そのときははっきり答えましょう。
打数のカウント
打数はボールにストロークした回数に罰打を加えた合計数です。ストロークとはボールを打つ意思を持って行うスイングと定義されています。従って空振りも打数に加えます。最初のうちは打数が多くてカウントミスも起こりがち。カウンターを使う人もいるようですが、自分の使ったクラブを覚えておくと比較的間違いが少なくなります。
また、ストローク数と罰打は別に数えた方が分かりやすくて簡単です。1打目がOBになって打ち直したボールが池に入ったケース、池からの救済を受けて打ったボールがグリーン手前で止まって、次の1打でグリーンにオン。そこから1パットで入らずOKが出た場合でも、1打目がOB、2打目が打ち直しで3打目が池の横から、4打目でグリーンオン、5打目で入らずOKが6打目プラス罰打がOBと池で計2罰打で打数は8になります。
いよいよスタート
パットの練習が終わったらいよいよスタートホールに集合です。スタートホールにはスタート時間の10分前には到着しておきましょう。ただ、殆どの場合練習グリーンで同じ組の誰かに出会うものです。その人達と一緒にスタートホールに向かえば、特に問題ありません。
広告
スタートホールで準備するもの
スタートホールに着いたら、ボール2個とティーショットで使うティーを数本ポケットに入れます。グリーンで使うボールマーカーは帽子に取り付けるタイプならついているか確認。そうでなければやはりポケットに入れてください。
ボール2個のうち1個はプレーで使うボール、もう1個は予備のボールです。プレー中のボールがなくなったとき、すぐに取り出して使えるようにいつも予備のボールは片方のポケットに入れおきましょう。
自分がプレーするティーを選ぶ
同伴者も集まりスタート時間になったらいよいよラウンドが始まります。スコアカードの説明でも述べましたが、ゴルフ場にはバックティーやレギュラーティーなど距離別に色分けされたティーが数種類準備されています。
一般的なティーの色分け
全てのゴルフ場が同じではありませんが、ティーの色分けは概ね以下のようになっています。
- プロやアスリートゴルファー向けのブラックティー(バックティー)
- 上級者向けのブルーティー(レギュラーティー)
- アベレージゴルファー向けのホワイトティー(フロントティー)
- 女性用に作られたレッドティー(レディースティー)
- 年配の人でも楽しめるシルバーティー
その他にもゴルフ場によっては、距離を短くしたゴールドティーや、ライトブルーティーなどが作られるようになりました。
コンペなどで使用ティーが指定されている場合を除いて、どのティーを使うかは自分で選べます。(ブラックティーやブルーティーはゴルフ場の許可が必要な場合が多い)
最初から無理をせず、距離の短いティーを選ぶほうがゴルフは易しくて楽しくなりますよ。
打つ順番を決める
それぞれ使用するティーが決まったら、打つ順番を決めましょう。ティーが分かれた場合は後ろのティーで打つ人から、同じティーを複数人が使う場合は同じティーを使う人同士順番を決めます。じゃん拳や年の順でもいいのですが、くじ引きで決めるのが一般的です。殆どのゴルフ場にはティーイングエリア脇にスチール製の串の形状をしたくじが置かれています。
2ホール目からはスコア順
スタートホールはじゃん拳やくじ引きで順番を決めますが、2番ホール目からは同じティーを使っている人のなかで、前ホールの打数が少ない順にティーショットを行います。打数が同じ場合は前ホールの順番通りです。仮に順番を間違えてもルール上違反にはなりませんが、一番に打つ人をオナーと言い、日本語では名誉の意味があります。やはりオナーより先に打つのは失礼。つい順番を間違えた場合は謝るのがマナーです。
2打目からはグリーンに遠い順
ティーショットを打った後2打目からは、違うティーから打った人も含めて、グリーンに遠い人から打っていきます。自分のボールが止まっている場所よりグリーンまで遠くにボールがあるときは、そのボールを打つのを待って自分のボールの近くに行きましょう。そして、自分のボールより後方にボールがないことが確認できてから2打目を打ちます。
グリーンではピンに遠い順
これは、3打目以降も同じです。みんなのボールがグリーンに近づいても、グリーンに遠い方からプレーをします。みんなのボールがグリーンに乗ったら、今度はピンに遠いボールからパットをします。
広告
気を付けること-グリーン上で守るべきマナー
グリーン上では初心者の人に特に気をつけてもらいたいマナーがあります。
グリーン面を傷つけないこと
グリーン面はソフトスパイクでも引きずったり走ったりするとすぐに傷が付きます。グリーンに乗るまでに時間が掛かるとつい走りたくなりますが、グリーン上は静かに歩いてください。
同伴者のパットの線を踏まない跨がない
もう一つは同伴者のパットの線(パットをしてボールが転がると推定されるグリーン上の仮想線)を踏まないことです。パットの線を踏まれると嫌がるプレーヤーは大勢います。近年ではパットの線は踏まないのはもちろん跨がないのがマナーとして定着してきました。最初のうちはついつい忘れることもありますが、いつも気をつけていればやがて習慣になりますよ。
9ホールが終わったらレストランで昼食
前半の9ホールが終わったら、お昼休みで昼食を取ります。昼食はクラブハウスのレストランで取るのですが、クラブハウスに入る前に靴の汚れを落としてください。殆どのゴルフ場ではクラブハウスの入口近くにエアガン方式のシューズクリーナーが設置されています。ここで、靴の汚れやパンツに付いた芝などをきれいにしてクラブハウスに入るのがマナーです。
スコアカードホルダーは忘れずに
また、レストランでは伝票にロッカー番号が使われます。スコアカードホルダーは忘れずに持って行きましょう。昼食が終わったら自分のロッカー番号が書かれた伝票にサインしてレストランを出ます。
午後のプレー
そして、後半が始まりますが後半の1ホール目の打つ順番は、前半最終ホールのスコアによって決まります。後半も前半と同様にホールを消化して18ホールが終わればラウンドの終了です。
プレーが終わって精算まで
ラウンドが終わったらスタッフによってキャディバッグがカートから降ろされます。ここで自分のクラブが全部揃っているかの確認をして問題がなければ所定用紙にサインをしましょう。
入浴の後精算
そして、シューズクリーナーで靴をきれいにしてロッカールームに帰ります。後は、入浴、着替え、支払いになるのですが、支払いはフロントにスコアカードホルダーを持っていけば精算されます。最近では、スコアカードホルダーを使った自動精算機が導入されているゴルフ場もあります。
キャディバッグを受け取る
この間キャディバッグはバッグ置き場に置かれています。受け取り方法は引換券方式やキー方式などゴルフ場によって様々です。ここでキャディバッグを受け取って帰路につきます。宅配便を利用する人は、宅配便の集荷時間に合わせて手続きをするのですが、集荷時間が早い場合は入浴の前に手続きしたほうが無難かもしれません。
広告
一日お疲れ様でした
初めてのラウンドお疲れ様でした。楽しさと緊張が合わさって疲れていることと思います。車で来た人も電車で来た人も気をつけて帰ってくださいね。